The EDO Times

江戸時代の出来事

宝暦十四年-明和元年(西暦1764-1765年)

この年の出来事

本居宣長古事記伝」起稿

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

一月(1764/2/2-)

幕府、勘定奉行財政再建を指示

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

二月(1764/3/3-)

平賀源内、火浣布を製造

 平賀源内、石綿を使い火浣布を製造。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

二月十四日

清から「古今図書集成」輸入

 故徳川吉宗が所望していた「古今図書集成」一万巻を清から輸入。紅葉山文庫に収納。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

二月二十七日

朝鮮通信使、将軍徳川家治に拝謁

 朝鮮通信使、将軍徳川家治に拝謁。前年に朝鮮で発生していた大飢饉のため予定が遅れていた。救荒作物として甘藷の栽培法と種芋を入手し、以降朝鮮半島での栽培が活発となる。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

三月(1764/4/1-)

三月十一日

幕府、諸国に俵物増産と長崎への廻送を奨励

 幕府、長崎貿易不振により諸国に俵物増産と長崎への廻送を奨励。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

四月(1764/5/1-)

四月六日

朝鮮通信使のうち一名、大坂で通訳に殺害される

 朝鮮通信使の崔天悰、大阪で通訳をしていた対馬藩士鈴木伝蔵に殺害される。幕府は観察役の目付曲淵景漸を大坂に派遣する。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

五月(1764/5/31-)

五月二日

朝鮮通信使殺害の犯人鈴木伝蔵、斬首

 前月に朝鮮通信使崔天悰を殺害した鈴木伝蔵、木津川口正島において朝鮮通信使一行の前で斬首される。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

六月(1764/6/29-)

六月二日

宝暦から明和に改元

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

六月二十九日

幕府、朝鮮通信使応対について扱う刷物の出版を禁止

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

幕府、朝鮮人参の地方販売を許可

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

七月(1764/7/29-)

八月(1764/8/24-)

八月七日

幕府、品川・板橋・千寿宿の食売女の増員を許可

 幕府、品川・板橋・千寿宿の食売女の増員を許可。品川は五百人、板橋・千寿はそれぞれ百五十人まで許可された。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

九月(1764/9/26-)

九月十二日

下野宇都宮藩で打ち壊し発生(籾摺騒動)

 下野宇都宮藩の百姓、上納米の籾摺量増加に反対して打ち壊し。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十月(1764/10/25-)

十一月(1764/11/23-)

十一月十日

江戸三十三間堂再建

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月十七日

幕府、宝暦十三年の日食に関して天文方渋川光洪・山路主往を処罰

 幕府、宝暦十三年に発生した宝暦歴にない日食に関して、天文方渋川光洪・山路主往を処罰。改暦作業に乗り出す。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月二十一日

琉球の謝恩使、将軍徳川家治に拝謁

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十二月(1764/12/23-)

幕府、江戸町人に常陸・下野・上野各国への帰農を奨励

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

幕府、江戸町火消に竜吐水を下賜

 幕府、江戸町火消のうち江戸城に近い十三組に竜吐水を下賜。消火活動に初めて採用された。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

閏十二月(1765/1/21-)

閏十二月七日

幕府、銭高騰により囲銭を禁止

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

閏十二月十七日

中山道信濃和田宿周辺で一揆(伝馬騒動・天狗騒動)

 中山道信濃和田宿周辺の百姓、助郷役の負担増に反対して一揆をおこす。西上野・武蔵児玉郡の百姓たちと本庄宿で合流して総勢二十万人に膨れ上がり、街道沿いの問屋や富商家を打ち壊しながら、幕府への強訴のため江戸を目指した。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

閏十二月二十四日

幕府、江戸神田に人参座を開設

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

閏十二月二十九日

幕府、売溜銭の売り払いを再令

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

関東郡代助郷役の免除を確約し伝馬騒動沈静化へ

 関東郡代助郷役の免除を確約し、武蔵桶川宿で一揆勢の進行が止まる。伝馬騒動沈静化へ。のちに幕府は主謀者ら三百余人を処罰した。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)