The EDO Times

江戸時代の出来事

明和四年(西暦1767-1768年)

この年の出来事

この春、大坂で心中が流行

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

この秋から、江戸で女性の髪を切る通り魔が出没

 この年の秋頃から江戸で女性の髪を切る通り魔が出没。翌年にピークを迎え、明和六年まで続く。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

陳奮翰子角(太田南畝)「寝惚先生文集」刊行

 太田南畝、狂詩集「寝惚先生文集」を刊行し、狂詩が大ブームとなる。序文は平賀源内が執筆した。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

大口屋治兵衛が札差を廃業

 通人中の通人、大通として知られる大口屋治平、突然札差業を伊勢屋太兵衛に譲り廃業。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

一月(1767/1/30-)

一月二十九日

幕府、広島藩陸奥仙台藩に関東諸河川工事を命令

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

二月(1767/2/28-)

三月(1767/3/30-)

幕府、関東地方の代官に百姓の奢侈・賭博・遊び人の取り締まりを命ずる

 幕府、勘定奉行を通じて関東地方の代官に対し、博徒や窮乏しているはずなのに贅沢な身なりをしているものを詮索して捕らえるよう触れを出した。触れの終わりには「風聞きたりとも召し捕るべし」とある。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

三月二十一日

幕府、関東産綿実の買い付け問屋を江戸日本橋小網町神奈川宿に設置

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

四月(1767/4/28-)

四月一日

幕府、番所内での脇差帯刀を禁止

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

四月九日

江戸で大火

 江戸で大火。江戸金六町から出火し、材木町までを焼く。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

四月二十六日

幕府、職場において古参が新参に仕事内容を伝えず苦しめるなどの行為を禁止

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

五月(1767/5/28-)

「科条類典」完成

五月十二日

江戸で大火

 江戸日比谷門内から出火。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

五月二十二日

幕府、諸国鉱山見立人を銀山奉行への出願性と定め、鉱山開発を奨励

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

六月(1767/6/26-)

幕府、朝鮮人参の価格・七月の発売開始を決定

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

七月(1767/7/26-)

七月一日

田沼意次側用人に着任

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

八月(1767/8/24-)

八月十七日

幕府、朝鮮貿易不振のため対馬藩に一万五千両を貸与

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

八月二十二日

幕府、山県大弐を死罪、藤井右門を獄門、竹内式部八丈島へ遠島に処す(明和事件

 幕府、前年末から捕らえられていた尊王家の山県大弐藤井右門を、謀反の罪でそれぞれ死罪・獄門に処した。あわせて尊王家の竹内式部八丈島への遠島に処した。

幕府、上野小幡藩主織田信邦を明和事件連座し蟄居を命ずる

 明和事件では、上野小幡藩家老吉田玄蕃派と反吉田派の対立と讒言が事件発覚の発端となった。藩主織田信邦も事件に連座し蟄居、家督を継いだ弟の織田信浮にも出羽への転封が命じられた。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

九月(1767/9/23-)

閏九月(1767/10/23-)

閏九月八日

幕府、百姓の強訴徒党を禁止し、西国の幕領・諸藩の逃散農民の帰村を強化

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十月(1767/11/21-)

幕府、幕領の年貢米を江戸浅草の御蔵に収める際の手続きなどを規定

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月(1767/12/21-)

十一月四日

佐渡雑太郡幕領五十二ヶ村で強訴

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十二月(1768/1/20-)