The EDO Times

江戸時代の出来事

宝暦五年(西暦1755-1756年)

この年の出来事

関東・東北・北陸で大凶作、諸国で飢饉

 冷害により関東・東北・北陸で大凶作、諸国で飢饉が発生する。陸奥仙台藩では五十四万石、津軽藩で十六万石、出羽米沢藩で七万五千石、加賀藩でも八十三万石分の被害が発生。陸奥盛岡藩では五万人が餓死したと伝えられる。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

信濃飯田藩江戸屋敷、火事で焼失

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

一月(1755/2/11-)

一月一日

幕府、宝暦歴を施行

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

一月六日

雨森芳州死去

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

一月七日

肥後熊本藩藩校時習館を創設

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

一月十二日

幕府、江戸市中での三毬杖を禁止

 幕府、江戸市中での三毬杖を禁止。左義長とも書き、一月十四または十五日に門松など正月飾りを焼いた。どんど焼きとも。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

二月(1755/3/13-)

安藤昌益「自然真営道 大序」刊行

 在野の思想家安藤昌益による「自然真営道 大序」が刊行。身分制社会を否定する平等主義を説いたもので、明治維新以降に高く評価される。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

二月二日

幕府、大火に見舞われた伊勢桑名藩主松平忠刻に一万両を下賜

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

三月(1755/4/12-)

四月(1755/5/11-)

幕府、年貢徴収額減少のため諸役所経費を以降三年間にわたり減額

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

下総古河藩の思案橋付近に弘法大師の御利益による薬水が湧き出る

 下総古河藩の思案橋付近の湧水が、弘法大師の御利益による薬水であるとの風説が広まり、近隣の町村のみならず江戸市中からも「弘法利生水」を求める人々が押し寄せ一大ブームとなる。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

五月(1755/6/10-)

幕府、農民一揆鎮圧令を発布

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

六月(1755/7/9-)

六月二十八日

川上不白、江戸へ下り江戸千家を興す

 江戸神田明神の境内に蓮華庵と名付けた茶室を開設。これが江戸千家の始まりとされる。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

幕府、新規召し出し・昇格の旗本の養子制限を緩和

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

七月(1755/8/8-)

七月一日

幕府、朝鮮貿易不振のため、対馬藩に以降三年間に渡って一万両を下賜

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

七月二十一日

美濃郡上藩、検見法の執行を通達

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

八月(1755/9/6-)

九月(1755/10/6-)

九月十日

出羽米沢藩で打ち壊しが発生

 冷害による大凶作の影響により、食料を求める農民らによる打ち壊しが発生。同様の事件は出羽山形藩陸奥仙台藩などでも発生した。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十月(1755/11/4-)

十月二十二日

出羽天童で打ち壊しが発生

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月(1755/12/3-)

土佐藩津野山郷の百姓、国産品の強制買い上げに反対して逃散(津野山騒動)

 土佐藩津野山郷の百姓が、国産品の強制買い上げに反対して逃散する。(柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月十二日

幕府、暦屋十一人以外の暦版作成を禁止

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月二十一日

幕府、米価高騰のため江戸市中に粥食を奨励

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十一月二十六日

美濃郡上郡の百姓五名、江戸城大手門前で老中酒井忠寄に駕籠訴を決行

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十二月(1756/1/2-)

幕府、米価高騰のため大名・御三家・御三卿に一年分の囲米の売り払いを指示

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十二月四日

幕府、銭高騰のため囲い置きを禁止

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)

十二月十五日

幕府、銭高騰のため囲い置き禁止を再令

 (柏書房「江戸時代265年ニュース事典」)